カースト
インドといえばカースト制度を思い出す人が多いと思います。
実際にインドで生活してみてカーストによる差別を感じたことはほとんどありませんが、色々と話を聞いてみるといまだにカーストの影響が根強く残っているなという印象を受けます。
皆自分がどのカーストに属していたのかは知っていますし、名前を聞くだけでこのカーストと判断できることが多いようです。
結婚に関してもお互いのカーストを考えた上で両親が結婚相手を探すのが普通で、自分で相手を探すというのはあまり一般的でないようです。ちなみに両親に逆らって自分で相手を探す場合は両親と縁を切るということも稀ではないみたいです…
ただ10億人を越える人口がいるインドでカーストがなくなってしまうと競争が激化してしまい社会的な秩序が保たれなくなるという見方もあるようです。
日本にいたときはカーストは差別であり悪であるという印象でしたが現実を考えると必ずしもそうとは言えない難しい問題だなと感じます。
日本
先日日本での用事があったため1週間程帰国していました。
久しぶりに以前勤務していた病院の手術を見学させていただきましたが、今までとは違った立場での見学だったので非常に新鮮で、色々と感じるところがありました。
やはり執刀医の手術の質はインドに比べて非常に高いなぁと改めて実感しましたが、手術のアシストという点では経験が少ないためかインド人の方が手が動いてる印象を受けました。
あと1年でインド留学が終わりますが、そのあと日本でトレーニングを積むのか、他の国に留学して経験を積むのか、非常に難しいところです。
1年終了
インドに来てから1年が経ちました。
生活の部分では大変なことの方が多かったですが、トレーニングの面だけでいうとかなり充実した1年だったかなあと感じます。
ようやく弁置換の執刀もまわってくるようになりましたが、改めて考えると、この病院で5年間働いているレジデントが初めて執刀させてもらえる症例を、英語もろくに話せない来て1年の日本人が執刀させてもらえるということは本当に恵まれていると思います。
そしてそれを自分のことのように祝福してくれる同僚に本当に感謝です。
あと1年...
感謝の気持ちを忘れずとにかく頑張ろうと思います。
クリスマス
今いる病院でもほとんどの人はヒンドゥー教であり、キリスト教の人はごくわずかです。
ただインドでもクリスマスのお祝いはかなり盛大にやるようです。
今週は日替わりで各病棟のクリスマスイベントがあり、病院全体がクリスマスムード一色といった感じでした。
ちなみに仕事中にクリスマスの準備をしているので、病棟の業務はそっちのけです…笑
一昨日ICUのクリスマスイベントに誘われたので手術の合間に行ってきたのですが、ものすごい音量の音楽に合わせ看護師が本気で踊っていました(日本の余興と比べると本気度がすごいです)。
インドのニュースを見ると宗教間の争いが問題になっていることも多いのですが、今回のクリスマスイベントのように他の宗教を受け入れる習慣というものは非常に大切なものなのかなと感じました。