心臓外科インド留学日記

卒後沖縄の市中病院で研修し、3年間大学病院の心臓外科に所属していました。2017年3月よりインドのバンガロールにある病院で心臓外科フェローとしてトレーニングを始めました。

トレーニングコース

私の病院のレジデントのトレーニングのコースには2種類あります。

 

1つは一般外科を3年間、その後心臓外科を3年間で合計6年間のコース。もう1つは心臓外科のみ6年間のコースです。

話を聞くと後者の方が多い印象を受けます。

 

最初の1年は一般外科や麻酔科、人工心肺のトレーニング、ICU管理を学びます。2年目から手術に入るようになり、3年目からは手技も増え、内胸動脈採取や冠動脈中枢吻合、人工心肺着脱、単純な開心術を行うようになります。

 

2〜4年目では小児心臓外科や呼吸器外科のローテーションも行います。ただ血管外科に関しては完全に分かれており、ローテーションも行わないとのことです。

 

その後は色々なコンサルタントの下で6ヶ月間ローテーションし、6年目が終了すると他の病院に移ったり、海外に出たりするようです。

 

その6年間のトレーニングの間で、個々の差はありますが、ある程度の手技を経験することができます。

 

私からみると非常に魅力的な環境に思えますが、インドの症例の多さと訴訟のリスクの低さ等があって成り立つもので、なかなか日本で真似できることではないですね。

 

私のような海外からの外科医がどれほど手技の機会を与えられるのかわからないですが、必死に努力してチャンスを待とうと思います。