心臓外科インド留学日記

卒後沖縄の市中病院で研修し、3年間大学病院の心臓外科に所属していました。2017年3月よりインドのバンガロールにある病院で心臓外科フェローとしてトレーニングを始めました。

VISA

インド入国の際は必ずVISAが必要となります。

 

私の場合は以前同じようにインドに留学をしたことのある人が身近におらず、どのVISAをとったら良いのかもわからなかったため、まずは英語が堪能な方に付き添っていただいてインド大使館に行きました。

 

MCIを含め今までに用意した書類を全て持っていき、インド大使館の職員(中には日本人もいました)に確認してもらったところ、留学先の病院からの契約書(身分や給与等が記してあるもの)等の書類を準備してStudent VISAを申請してくれと言われました。

 

VISAが発行される前にインドへの航空券をとり、宿泊先の予約をしたのでかなり不安ではありましたが、VISAは2週間もしないうちに順調に発行されなんとか出発に間に合わせることができました。

 

インドへのVISAを取得しようとする場合は、面倒ではありますが、とりあえずインド大使館に直接行き、必要な書類を確認するのが一番スムーズにいく方法だと思います。

MCI

インド国外の人がインドで働くには現地で資格試験を受ける必要はありません。その代わりにMCIの取得が必要となります。

 

MCIとはMedical Council of Indiaの略で簡単に言えばインドで臨床医として働くライセンスのようなものです。

 

MCI application formというものを完成させ、英語版の大学卒業証明書、医師免許、働いている日本の病院の在院証明書、上司からの推薦状、手数料5000ルピー(日本円でいうと約8700円)等が必要となります。

 

書類を全て提出し、順調に手続きが進めば2-3ヶ月で承認が下りるようです。

私の場合にはこの手続きに一番時間がかかり、昨年の11月にはインドにいる予定が、実際には今年の3月になってしまいました(家族や同僚からも何度行く行く詐欺か?と言われたことか・・・笑)。

 

他の外国も大差はないと思いますが、全ての手続きが日本のように期限通りにはいかないので、とにかく早め早めの準備が必要ですね。

インド臨床留学

今年の3月から上司の紹介でインドのバンガロールにある病院で心臓外科フェローとしてトレーニングを受けています。年間6000件以上の開心術をこなし、世界で最も手術件数が多い病院だそうです。

 

同僚に聞くと日本人の留学は今までで初めてということで、このブログを通して今後留学を考えている人たちにとって少しでも役に立てればいいかなと思います。

 

まずインドで実際に働き始めるまでには色々な手続きを行わなくてはなりません。大まかに言うと以下のものが揃ってやっとインドに行くことができます。

 

・滞在期間+6ヶ月以上有効なパスポートの準備

・病院の選定

・MCI(Medical Council of India)の取得→インドの医師免許のようなもの

・Visaの取得

 

 トレーニングを受ける病院が決まらなければMCIとVisaの取得はできないため、まずは病院を決めることが一番重要となります。

 

 今回の留学は、私の上司が以前インドの病院を見学に訪れたことがきっかけで実現しましたが、他のアジアやアフリカ、ヨーロッパの人たちも数多く見学や研修を受けに来ているため、特にコネクションがなくても十分留学は可能だと思います。

 

ただ他の病院の状況はわかりませんが、私の病院は給料が出ないので、条件面については事前に確認しておくことをお勧めします。

 

次回はMCIの取得について書きたいと思います。