心臓外科インド留学日記

卒後沖縄の市中病院で研修し、3年間大学病院の心臓外科に所属していました。2017年3月よりインドのバンガロールにある病院で心臓外科フェローとしてトレーニングを始めました。

2018-01-01から1年間の記事一覧

カースト

インドといえばカースト制度を思い出す人が多いと思います。実際にインドで生活してみてカーストによる差別を感じたことはほとんどありませんが、色々と話を聞いてみるといまだにカーストの影響が根強く残っているなという印象を受けます。皆自分がどのカー…

Posting

インドの年度始めは5月であり、今の時期になると、Where is your posting?という、来月からどこをローテーションするかという質問が飛び交います。それぞれのコンサルタントによってどのような手術に入れるのか、手技が出来るのかが異なってくるので皆真剣で…

言葉の問題

こちらの病院ではインド全体から患者が集まるため大きなコミュニケーションの問題があります。ほとんどの看護師はこの辺りの地域で使われているカンナダ語を話しますが、ほとんどの患者はヒンディー語あるいはベングラ語を話します。お互いの言葉が理解でき…

日本

先日日本での用事があったため1週間程帰国していました。 久しぶりに以前勤務していた病院の手術を見学させていただきましたが、今までとは違った立場での見学だったので非常に新鮮で、色々と感じるところがありました。 やはり執刀医の手術の質はインドに比…

1年終了

インドに来てから1年が経ちました。 生活の部分では大変なことの方が多かったですが、トレーニングの面だけでいうとかなり充実した1年だったかなあと感じます。 ようやく弁置換の執刀もまわってくるようになりましたが、改めて考えると、この病院で5年間働い…

電気メス

今の上司は常に電気メスの出力を50にしろと言ってきます。 新しくローテーションしてくるレジデントが20や30にしていると「小児の手術をしてるんじゃないんだぞ!」と怒鳴られます… ちなみに大動脈と肺動脈間の剥離やSVCのテーピングの際も常に50にしていま…